「神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります。」 (ローマの信徒への手紙16章25節)
2022年度を迎えた今も、新型コロナウイルスの収束はまだ途上である。関東教区も各地区で感染者が増大し、医療、経済、教育、保育等、日常生活が未だ困難な状況にある。教会・伝道所も礼拝・伝道牧会、交わりが制限され、教勢面・財政面で大きなダメージを受けた。関東教区も教区活動が十分にできない状況が続いている。またロシアによるウクライナ侵攻によって沢山の命が奪われ、沢山の避難民が生み出されている。この戦争とコロナの現実は私たちを根底から揺るがしている。日本、世界が、救いを求めている。「神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります」との確信を持って、福音を大胆に宣べ伝え、イエス・キリストの宣教に祈りと力を合わせたい。また教団社会委員会を通してACTアライアンスが取り組むウクライナ支援に祈りを合わせたい。私たち関東教区は福音宣教に仕える教区として、一つ一つの教会・伝道所が、主にある平和と感染終息を祈りつつ、福音伝道の使命に仕えていけるように、主にあって連帯して、以下を活動方針として課題に取り組む。
《コロナ対策支援》
2022年度の教区活動の柱は、引き続きコロナ禍における教会支援である。昨年度と同様に、負担金減免と教会活動支援、教師謝儀互助に取り組む。このコロナ対策の3本柱によってコロナ禍の中で教会・伝道所の宣教が支えられるように教区として全力を尽す。
《ナルドの壺献金推進による互助と伝道資金の活用による教会支援》
教区活動のもう一つの柱はナルドによる互助である。「ナルドの壺献金」運動は教区の互助と協力伝道として36年間取り組まれてきた。2021年度は目標額1,200万円に対して11,578,701円が献げられた。目標額には届かなかったが、コロナ禍による教会会計のひっ迫した状況の中、これだけの献金が献げられたことは、「ナルドの壺献金」に対する教区内諸教会・伝道所の熱い思いのゆえである。関東教区の「連帯の証し」は力強い。今年度も目標額を1,200万円とした。この献金が満たされ、謝儀互助をはじめ、緊急互助、教団年金互助、退職金互助を通して互助と伝道協力が豊かに行われることを祈りたい。また現在19万円である互助基本額の増額を検討し、謝儀基準の2級5号とすることを目指したい。「ナルド基金」はコロナ対策の謝儀支援として用いられている。さらに「ナルドの壺献金」運動をさらに推進する取り組みをしたい。関東教区の現住陪餐会員全員が一日十円を捧げたとしたら、年間2300万円以上になる。「ナルドの壺献金」運動はまだ大きな可能性がある。関東教区の教会・伝道所の連帯の証しである「ナルドの壺献金」に、これからも主にあって取り組み、連帯の灯を燃やし続けよう。
伝道資金は、地区の重点伝道のために、また教会協力費による教会・伝道所の伝道計画のために、また教区の伝道支援のために用いる。教区互助と共に教会支援のために活用する。
《奨学金指定献金の推進ならびに会堂・牧師館建築支援基金の献金の推進》
奨学金指定献金を教区全体の課題として取り組み、教師家族の支援を行う。また教区で新たに取り組みが始まった会堂牧師館建築支援の給付を充実させ、教会建築や大規模修繕時の教会支援に取り組む。
《災害支援体制の充実》
東日本大震災から11年が過ぎた。関東教区はこれまで様々な自然災害に取り組み、被災支援に全力をあげて取り組んできた。また他教区の支援にも取り組んできた。災害支援委員会を中心に各地区との連携を図り、今後も予想される緊急災害時には迅速な初動体制と教区による支援に取り組めるようにさらなる充実を目指したい。また被災教区として脱原発・核の廃止等の取り組みを継続したい。
《諸教会・伝道所の課題を共に担う》
教区では新たな伝道所が生み出されてきた一方で、教会の解散・伝道所の廃止という現実にも直面している。教師招聘や様々な伝道の課題を抱え、うめいている教会・伝道所も多い。コロナによる教勢低下や財政低下は教会規模の大小を関係なく著しい。そのような現実の中での諸教会・伝道所の伝道と伝道計画を共に祈り求めたい。またコロナの中で取り組まれたWeb配信を用いた新たな伝道や諸集会や委員会等も含めて教区や地区がなすべき伝道方策、伝道協力を共に模索したい。
《青年・子ども伝道》
青年の減少が叫ばれる中、教区で様々な青年伝道・交流プログラムが取り組まれてきた。現在、コロナ禍の中でストップしているが、コロナ禍が終息に向かう中でKKSキャンプや青年の集い、雪堀りキャンプ等を再開したい。また沖縄研修をはじめ、次世代を担う青年たちへの成長と交わりの時を計画したい。次の世代の信仰の成長のために祈りを合わせよう。
《教区の多様性を活かしつつ、覚え合って》
関東教区は、日本海側から太平洋側までに渡る広さと、様々な地域特性や伝統を持っている。都市伝道、農村伝道、新興住宅地の伝道、過疎地の伝道、島の伝道、被災の中での伝道、豪雪地の伝道・・・。その中で一つ一つの教会・伝道所はそれぞれの宣教の課題を与えられつつ、懸命に伝道に取り組んでおられる。この多様さを恵みと受け止める。私たちが互いの教会の取り組みを紹介し合い、また問安し、互いにキリストの体として形作られていくために祈り合っていきたい。またそのために教区ホームページやお祈りカレンダーを活用し、互いに覚え合い、学び合いたい。加えて教区内のキリスト教主義学校との協力。在日大韓基督教会やミナハサ福音基督教会との交流や宣教協力。アジア学院。教区内宣教師との交流・協力、そして戦禍にあるウクライナの平和を祈り、世界の諸教会とのつながりを覚えたい。
《罪責告白と沖縄研修》
第63回関東教区総会で可決された「関東教区『日本基督教団罪責告白』」が諸教会・伝道所で覚えられ、内容が深められるように取り組む。合わせて教団全体でも用いられることを祈ってゆきたい。またコロナ禍が終息に向かう中で、罪責告白のための歴史検証のきっかけとなった沖縄現地研修を行いたい。罪責の視点に立ち、預言者としての務めに仕えたい。
《教団の諸問題》
教団機構改定を教区として議論し、取り組みたい。また伝道推進の取り組みに賛同し、共に伝道に仕えたい。しかし教団の諸問題については、関東教区内において様々な意見があるのが現実である。時間をかけた丁寧な対話を基本におく。教区は直接顔と顔を合わせる場であることを重んじ、キリストの体として互いに聞き合い、違いを豊かさとして認め合うことを大切にしたい。
《世に仕える教会として》
私たちを取り巻く社会情勢は依然厳しく、その厳しさにはじかれて救いを求めて叫ぶ声があふれている。狭山事件再審の実現。沖縄の辺野古基地移設等の問題。ヘイトスピーチ等、私たちも問われている。その声に耳を傾け、応えることのできる教会となるために、教区も祈り、取り組みたい。
2021年度の活動方針 2020年度の活動方針 2019年度の活動方針
2018年度の活動方針 2017年度の活動方針 2016年度の活動方針 2015年度の活動方針
2022年度を迎えた今も、新型コロナウイルスの収束はまだ途上である。関東教区も各地区で感染者が増大し、医療、経済、教育、保育等、日常生活が未だ困難な状況にある。教会・伝道所も礼拝・伝道牧会、交わりが制限され、教勢面・財政面で大きなダメージを受けた。関東教区も教区活動が十分にできない状況が続いている。またロシアによるウクライナ侵攻によって沢山の命が奪われ、沢山の避難民が生み出されている。この戦争とコロナの現実は私たちを根底から揺るがしている。日本、世界が、救いを求めている。「神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります」との確信を持って、福音を大胆に宣べ伝え、イエス・キリストの宣教に祈りと力を合わせたい。また教団社会委員会を通してACTアライアンスが取り組むウクライナ支援に祈りを合わせたい。私たち関東教区は福音宣教に仕える教区として、一つ一つの教会・伝道所が、主にある平和と感染終息を祈りつつ、福音伝道の使命に仕えていけるように、主にあって連帯して、以下を活動方針として課題に取り組む。
《コロナ対策支援》
2022年度の教区活動の柱は、引き続きコロナ禍における教会支援である。昨年度と同様に、負担金減免と教会活動支援、教師謝儀互助に取り組む。このコロナ対策の3本柱によってコロナ禍の中で教会・伝道所の宣教が支えられるように教区として全力を尽す。
《ナルドの壺献金推進による互助と伝道資金の活用による教会支援》
教区活動のもう一つの柱はナルドによる互助である。「ナルドの壺献金」運動は教区の互助と協力伝道として36年間取り組まれてきた。2021年度は目標額1,200万円に対して11,578,701円が献げられた。目標額には届かなかったが、コロナ禍による教会会計のひっ迫した状況の中、これだけの献金が献げられたことは、「ナルドの壺献金」に対する教区内諸教会・伝道所の熱い思いのゆえである。関東教区の「連帯の証し」は力強い。今年度も目標額を1,200万円とした。この献金が満たされ、謝儀互助をはじめ、緊急互助、教団年金互助、退職金互助を通して互助と伝道協力が豊かに行われることを祈りたい。また現在19万円である互助基本額の増額を検討し、謝儀基準の2級5号とすることを目指したい。「ナルド基金」はコロナ対策の謝儀支援として用いられている。さらに「ナルドの壺献金」運動をさらに推進する取り組みをしたい。関東教区の現住陪餐会員全員が一日十円を捧げたとしたら、年間2300万円以上になる。「ナルドの壺献金」運動はまだ大きな可能性がある。関東教区の教会・伝道所の連帯の証しである「ナルドの壺献金」に、これからも主にあって取り組み、連帯の灯を燃やし続けよう。
伝道資金は、地区の重点伝道のために、また教会協力費による教会・伝道所の伝道計画のために、また教区の伝道支援のために用いる。教区互助と共に教会支援のために活用する。
《奨学金指定献金の推進ならびに会堂・牧師館建築支援基金の献金の推進》
奨学金指定献金を教区全体の課題として取り組み、教師家族の支援を行う。また教区で新たに取り組みが始まった会堂牧師館建築支援の給付を充実させ、教会建築や大規模修繕時の教会支援に取り組む。
《災害支援体制の充実》
東日本大震災から11年が過ぎた。関東教区はこれまで様々な自然災害に取り組み、被災支援に全力をあげて取り組んできた。また他教区の支援にも取り組んできた。災害支援委員会を中心に各地区との連携を図り、今後も予想される緊急災害時には迅速な初動体制と教区による支援に取り組めるようにさらなる充実を目指したい。また被災教区として脱原発・核の廃止等の取り組みを継続したい。
《諸教会・伝道所の課題を共に担う》
教区では新たな伝道所が生み出されてきた一方で、教会の解散・伝道所の廃止という現実にも直面している。教師招聘や様々な伝道の課題を抱え、うめいている教会・伝道所も多い。コロナによる教勢低下や財政低下は教会規模の大小を関係なく著しい。そのような現実の中での諸教会・伝道所の伝道と伝道計画を共に祈り求めたい。またコロナの中で取り組まれたWeb配信を用いた新たな伝道や諸集会や委員会等も含めて教区や地区がなすべき伝道方策、伝道協力を共に模索したい。
《青年・子ども伝道》
青年の減少が叫ばれる中、教区で様々な青年伝道・交流プログラムが取り組まれてきた。現在、コロナ禍の中でストップしているが、コロナ禍が終息に向かう中でKKSキャンプや青年の集い、雪堀りキャンプ等を再開したい。また沖縄研修をはじめ、次世代を担う青年たちへの成長と交わりの時を計画したい。次の世代の信仰の成長のために祈りを合わせよう。
《教区の多様性を活かしつつ、覚え合って》
関東教区は、日本海側から太平洋側までに渡る広さと、様々な地域特性や伝統を持っている。都市伝道、農村伝道、新興住宅地の伝道、過疎地の伝道、島の伝道、被災の中での伝道、豪雪地の伝道・・・。その中で一つ一つの教会・伝道所はそれぞれの宣教の課題を与えられつつ、懸命に伝道に取り組んでおられる。この多様さを恵みと受け止める。私たちが互いの教会の取り組みを紹介し合い、また問安し、互いにキリストの体として形作られていくために祈り合っていきたい。またそのために教区ホームページやお祈りカレンダーを活用し、互いに覚え合い、学び合いたい。加えて教区内のキリスト教主義学校との協力。在日大韓基督教会やミナハサ福音基督教会との交流や宣教協力。アジア学院。教区内宣教師との交流・協力、そして戦禍にあるウクライナの平和を祈り、世界の諸教会とのつながりを覚えたい。
《罪責告白と沖縄研修》
第63回関東教区総会で可決された「関東教区『日本基督教団罪責告白』」が諸教会・伝道所で覚えられ、内容が深められるように取り組む。合わせて教団全体でも用いられることを祈ってゆきたい。またコロナ禍が終息に向かう中で、罪責告白のための歴史検証のきっかけとなった沖縄現地研修を行いたい。罪責の視点に立ち、預言者としての務めに仕えたい。
《教団の諸問題》
教団機構改定を教区として議論し、取り組みたい。また伝道推進の取り組みに賛同し、共に伝道に仕えたい。しかし教団の諸問題については、関東教区内において様々な意見があるのが現実である。時間をかけた丁寧な対話を基本におく。教区は直接顔と顔を合わせる場であることを重んじ、キリストの体として互いに聞き合い、違いを豊かさとして認め合うことを大切にしたい。
《世に仕える教会として》
私たちを取り巻く社会情勢は依然厳しく、その厳しさにはじかれて救いを求めて叫ぶ声があふれている。狭山事件再審の実現。沖縄の辺野古基地移設等の問題。ヘイトスピーチ等、私たちも問われている。その声に耳を傾け、応えることのできる教会となるために、教区も祈り、取り組みたい。
2021年度の活動方針 2020年度の活動方針 2019年度の活動方針
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