訪問しました

長倉先生が無事に着かれたようで何よりです。
長距離の移動ですから、くれぐれも気をつけてください。

私は26日(火)に新幹線で小倉まで行き、小倉東篠崎教会の福島義人牧師の車で熊本に入りました。
途中、大牟田正山町教会で梅崎議長にお会いし、全体的な被災教会の現状や九州教区のお考えを伺いました。

九州教区としては、副議長の日下部先生を中心とし、熊本地区との連携の中で動かれるそうです。
そして、武蔵ケ丘教会を拠点とし、神田道隆先生が現地での働きを担われるという体制を考えていると伺いました。
詳しくは、九州教区のホームページをご覧いただき、随時発信される内容を尊重することが大事かと思います。

大牟田正山町教会を出て、熊本にいく途中に荒尾教会と認定こども園を訪問し、その後、在日大韓熊本教会にて金聖孝牧師を訪ね、牧師館に宿泊させていただきました。
在日大韓熊本教会ではアパートに住めなくなった被災者を受け入れて、教会の2階を提供されていました。
浴0日(水)は、益城町にまず向かいましたが、熊本市内を抜けていくのですが、市の中心部も相当に建物や道路の被害が大きく、全半壊の建物が多く見られました。老朽化した建物が揺れの影響をまともに受けた感じでした。
熊本洋学校教師館のジェーンズ邸・日赤記念館も全壊で、つい最近瓦を葺き替え終えたばかりの歴史的な建物が、目をそむけたくなるような状況でした。
益城町に入ると、映像で見たままの状態が飛び込んで来、場所によっては一ブロックがまるごと全壊状態で、家が家にもたれかかっている状態、積み木を箱に入れてかきまわしたような状態でした。地震の被害としてはかなりひどいと感じます。
益城には聖書教会と単立の教会があり、聖書教会は全壊で牧師のご家族が瓦礫の中から救出されたそうです。単立の木山キリスト教会は立てて13年と日が浅いため建物に大きな被害はありませんでしたが、川沿いに建っているため、目の前の道路や敷地内亀裂、隆起は深刻でした。
益城町では、YMCAが被災支援の運営の責任をまかされていました。水海道教会の支援に来てくださった、横浜YMCAの大塚さんもいらっしゃり、ごあいさつののち、私たちもボランティアに参加させていただき、昼食のうどんを配るお手伝いをしました。
時間が近づくと、昼食を待つ人の列があっという間に伸び、その列の整理をさせていただきながら、被災された方々とお話しをすることができました。
行って、会って、聞くことの大事さを再度認識できました。

本当は、南阿蘇に行きたかったのですが、道路自体大きなダメージを受けていることと、行方不明者を捜索している中で、外部の者が訪ねていくことは控えなければと判断し、熊本市内に戻って市内の教会を訪問しました。
錦ヶ丘教会、熊本城東教会、武蔵気ヶ丘教会を訪ね、錦ヶ丘教会では偶然訪ねて来られた熊本草葉町教会の難波信義先生ともお会いできました。

お訪ねし、話しを伺った限りでは、教会の建物に大きな被害はなく、付属施設も大丈夫な様子です。ただ、教会員のご自宅には被害があり、益城町にお住いの教会員のお宅では、全壊家屋もあるとのことでした。
余震が落ち着いた段階で、建物診断を受けることが必要に思われました。

最後に、ボランティアに関しては、今日21日から益城町ではボランティアを受け付けています。
まずは、避難所での生活支援や支援物資の整理からでしょう。家屋の片づけは重機が必要だと思いますので。
益城町の避難所の情報をネットで入手する、YMCAの情報を、等がよいと思います。

なお、余震の範囲が広がり続けていて、八代で震度5強の余震が連発し、大分にも広がっています。
支援物資は場所によってばらつきがあり、長倉さんの書き込みにあるように、大勢が避難している場所では食料の不足が見られますが、商店が再開し、いろんなものが手に入るようになっています。
品薄ではありますが、販売が行われていますので、地元でお金を使うことも大事かと思います。
また、支援物資は「今、今日、必要」という性格です。
昨日は、衣類が不足と聞きました。
着の身着のままで逃げられましたら、当然です。
でも、ずっと同じものが不足するのでもありません。

水海道教会ボランティアセンターの体験では、震災後2週間がたってからある教会から衣類が届きました。
聴けば、「衣類が必要と聞いて、日曜日に呼びかけて、翌週の日曜日に集まったものを整理して届けた」とのことでした。
でも、衣類が届いた時には、衣類の必要は過ぎていたのです。
できれば、被災された方々のペースを思い、想像して物資を用意されたほうがいいと思います(都度、情報を新しく入手しましょう)。
一番必要なのはお金と人だと思います。
マンパワーに勝る支援はないでしょう。
震災から1週間がたち、これから疲れが出てき、ストレスがいらだちとなるでしょう。
5月に入って、連休の後にでも、また出かけようと思っています。

飯塚拓也 2016/04/21(Thu) 23:26 No.158
Re: 訪問しました
飯塚先生、お疲れさまでした。現地からの報告、ありがとうござしました。

感想を書きます。

先ず、水海道教会の浸水・被害、そして、復興の場合を、書いておきます。
2015年9月11日(金)未明から、水海道教会の地域が浸水を始めました・・。
翌12日(土)夕方、水が引き始めてから、教会・こども園の関係者が集まり、
13日(日)の礼拝を教会で行うこと、午後から片付けをすることを決定しました。
13日(日)午後、茨城地区の牧師たちが集まり、水海道教会ボランティアを設置。
14日(月)関東教区4役が問安をしてくれ、すぐさま、翌日、臨時の常任常置委
員会が開催され、対応を協議してくれました。
その前後のこと、その後のことは、この関東教区の災害対応掲示板でも知ること
ができます。

当事者からの感想をいうと、最初の初動の時に、祈り・寄り添ってくれた方々、
そして、かけつけてくれた方々の、支えと配慮は決して忘れることはできません。
〔いろんな出会いと交わりの中で、神の支配がここにありと感じたものでした。〕

本当に、1、2週間はきつかった。そして、波はあると思いますが、その後の、
1、2ヶ月もきつかった。そして、〔これは余り書くべきではないかも知れませ
んが、〕半年後の今も、疲労の一つのピークを迎えています。

二葉こども園は、おかげさまで、2016年度から、新園舎での保育を始めること
ができています。しかし、復興の関連事業はなお継続中であり、園庭の整備など
は、今年の夏に実施をする予定です。こども園の復興を優先していましたが、今ようやく、礼拝堂の本格的かつ最低限の工事をしており、4月中には終了の予定です。遅れていた牧師館の復興工事も、明後日24日(日)が教会総会の予定であり、そこで復興の基本方針が諮られる予定です。

〔これも余り書くべきではないかも知れませんが、〕浸水被害以後、毎日16時間以上働いても、復興は(思うようには)進みません。無論、進めばよいというわけでは、ありません。
一例を挙げれば、東日本震災後、なお復興の道を模索している方、復興工事は終
了したものの復興資金の返済に困難を覚える方、日常の活動の維持に困難を覚え
る方、その歩みを忘れることはできません。また、(私が関心のある)沖縄・琉
球において、日本国とその歩んだ歴史、その対応に対峙・対話しながら歩んでいる、かの地の人々の数十年・数百年の歩みを、忘れることはできません。

長倉さんや飯塚さんが示しておられるように、「情報」「肉声」が大事と思います。
―――
「支援は、今、今日、必要」という性格です。
(都度、情報を新しく入手しましょう)。
一番必要なのは人とお金だと思います。
マンパワーに勝る支援はないでしょう。
―――
本当にそう思います。私の場合も、遠くで祈ってくれていた方、近くで寄り沿っ
てくれた方の、祈りとことばが、今までの私(たち)の各々の「時」を支え、今
を導いてくれています。

その一例を挙げると、阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災など、共にかか
わってきた友人・関係者が、こんなふうに語ってくれました。
被害には「個性」があり、「復興」も個性がある、と。

私たちの水海道においても、各々の復興のペースは様々です。関係者・近隣にお
いても、復興の目処が立たなくて、今、解体・更地にする工事をしている方々がおられます。もちろん、復興工事を終了した方、今その最中でおられる方がいます。また、今後の方針が立たず、そのままでいる方々もおられます。
教会・園も、工事や報告を考えると、最低限、今年度いっぱいはかかるでしょう。

そういう当事者として、今、思い願うことは、自分たちのこともありますが、
熊本の復興のために、祈りと支援を集めることだと、思います。

現地から、そして現地に入る方の情報を待ち、求め、配慮を持って動きましょう。
そして、現地からの求めに応じて、「今、私たちにできること」を行いましょう。
水海道の私たちも、今そんな思いで、準備しています。

もう一つ、蛇足ながら、付け加えておきます。
水海道の場合、教団の連帯のみならす、YMCAのネットワーク、市民の有志の方々が動いてくれました。
今回の熊本の動きを見ていても、すでに、九州教区・日本基督教団、熊本YMCA・
日本YMCA同盟の方々が、速やかに動き始めています。
情報を見ていると、水海道で支援をしてくださった方々が、多数、熊本に入られ
ています。
私自身は、教団にもYMCAにも関わりのある者ですが、現地においても、後方
(広報)支援においても、教会とYMCA、あるいは、その他の個人・団体が、
被災地・被災教会(団体)を支援する協働・ネットワークを作り、互いに支え、動けるようにと、願ってやみません。

少し、思いばかりの、長い文章となりました。お赦しください。被災地の方々の
日々の歩みの上に、主イエスの支援・導き、牧会を、祈っています。祈.平和
加藤久幸 2016/04/23(Sat) 01:18 No.159
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