報告:関東教区「雪掘りキャンプ」

 今年も2017年2月15日〜19日、十日町教会を会場に、「出会う!働く!考える!十日町雪掘りキャンプ」が開催されました。関東教区宣教部主催の青年キャンプとなって3回目となりますが、毎年このキャンプを楽しみに参加してくれるリピーター、その人たちの誘いで新たに参加してくれる人、また“被災支援トレーニングキャンプ”というユニークなあり方に意義を見出し参加してくれる人など、様々な人たちが集い、今回のキャンプは総勢33名と大所帯でした。

 新潟は、昨年ほどではありませんが、今年も小雪の年でした。現地の方の感覚では、例年の6割くらいの雪だ、とのこと。実際のワークでは、十日町教会員のご家庭と栃尾教会、また十日町教会近隣の除雪作業を行うことができました。また、雪掘りのワーク先で、雪国ならでの暮らしや、中越地震の時の経験を伺う時も、参加者にとっては貴重な時間でした。

 今回は、十日町教会に着任された久保田愛策牧師への引き継ぎも含め、京都から新井純牧師にも講師として参加いただきました。夜の学びの時間では、新井純牧師より中越地震の被災と十日町教会ボランティアセンターの働き、そして東北教区被災者支援センターエマオの専従スタッフとして5年お働きになった佐藤真史牧師から、震災の中で出会ってきた出来事、一人ひとりの物語、ボランティアセンターの物語を伺いました。また柴田信也牧師からは、長きにわたり被災支援の現場で働いてこられた経験によって培われた“被災支援哲学”とも言うべきお話を伺うことができました。毎朝の礼拝でも、それぞれの体験と聖書からのメッセージが分かちあわれ、よき学びを持つことができ感謝でした。

 受け入れてくださった十日町教会の皆さん、参加者を送り出してくれたそれぞれの教会とご家族、様々な配慮をもって参加者を受け止めてくださった久保田愛策牧師とそのご家族に心から感謝いたします。
報告:長倉 望(新潟教会牧師、雪掘りキャンプディレクター)

※ 雪掘りキャンプの文集(報告と参加者の感想文)を見る ⇒ ここをクリック

 














今年も雪掘りキャンプがはじまりました。雪の少ない年が続いていますが、今年も例年の6割くらいの積雪量とのこと。
 


 

それでも、これくらいは積もっています。左側の鉄パイプにそって道があるのですが、完全に雪で塞がれています。





教会に集合したら、まずは礼拝堂の掃除から雪掘りキャンプは始まります。





夜はここで雑魚寝(男性)です。女性は保育園の部屋に布団を運んで寝ます。



 

今回は新井純先生のご指導のもと、屋根の雪下ろしにも挑戦しました。









新潟教会婦人会の方々が、食事の差し入れを作ってくださり、十日町教会に運びます。中越地震、中越沖地震のときも、それぞれのボランティアセンターに各教会から食事の差し入れを運んでくださいました。十日町雪掘りキャンプでは、その点も同様にしていただいています。










 

食事を作ってくださった新潟教会の方々(新潟教会厨房)





夜の学びの時間。初日は、新井純先生のお話。新潟福島豪雨から中越地震の時に、いかにして十日町教会ボランティアセンターが作られていったのか、その経緯を、雪国の暮らしの話を交えて、お話くださいました。








朝は、毎日礼拝からはじまります。(栃尾教会、手束牧師のメッセージ)




(流山教会、與那城初穂牧師のメッセージ)





教会員さん所有のアパートの屋根から落ちて積もったゆきをかたします。アパートの雪掘りなどは、入居者ではなく大家さんの責任でやるということになっているとのこと。









教会員さんのご自宅。屋根からの雪が落ちてつもっているのを崩して流雪溝にながします。







 



 



 





休憩時間には雪国の暮らしについて、いろいろと教えていただきました。









新潟教会からの差し入れは2日くらいでなくなるので、あとは自炊です。十日町教会には自炊設備がほとんどないので、カセットコンロ一つとホットプレートで30人分つくります。被災地ボラセンクッキングです。





二日目の講師は、東北教区被災者支援センタースタッフを5年務められた佐藤真史さん。





 震災の中で出会ってきた出来事、一人ひとりの物語、ボランティアセンターの物語を伺いました。





教会員さんのおたくの雪掘り、ビフォーアフター







 

三日目の講師は、柴田信也牧師。長きにわたり被災支援の現場で働いてこられた経験によって培われた“被災支援哲学”とも言うべきお話を伺うことができました。





 保育園の前の雪像づくりのために、子供たちも雪を運びます。





子供たちに裏庭の雪をわたす参加者







 

 雪像は、まず四角い雪の柱をつくり、それを削り出します。



 

 今年は何ができるのでしょうか。デザインは十日町幼児園の保育士さんたち。



 

 今年の雪像、完成です!



 

今年の雪像は、“ツムツム”でした。




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