報告:第23回女性と男性が共に宣教を担うための地区連絡会議

子どもたちを取りまく暴力を考える・V
〜子どもへの暴力防止(CAP)プログラムを体験する〜


 7月29日(金)新潟教会を会場に、第23回女性と男性が共に宣教を担うための地区連絡会議が開催されました。新潟地区をはじめ各地区より26名の方が参加してくださり、“CAP・にいがた”より3名の講師をお迎えして、総勢29名で会を守ることが出来ました。

 同会議ではこれまで、人と人との間でどのようなことが暴力になるのかを学んできました。その学びを経て今年度はCAP(Child Assault Prevention=子どもへの暴力防止)のプログラムを体験するワークショップを通して、何が暴力となって私たちの心と身体を傷つけ、生きる力を奪うのかへの気付きが与えられると共に、弱くされている人、子どもたちや女性たちを力づけるために何が出来るかを学びました。

 一人ひとりが持っている権利、それは“安心できる・自信をもつことができる・自由な選択ができる”ということであり、暴力とはそれらが奪われること。そして暴力に暴力で対抗せず、相手の権利を奪わないで自分の権利を守る方法を共に学びました。

 CAPの基本となる考えは“自分を大切にする心”(人権意識)の育成です。そのために私たちが出来る言葉がけについても学びました。特に性暴力の被害にあった人は一人では処理しきれない出来事を受けて冷静に順序立てて話すことは出来ません。だからこそ私たちに出来ることは事実確認ではなく、徹底して聴き手になるということでした。そして「私に話してくれてありがとう。あなたが言ったことを信じるよ。あなたが悪いんじゃないんだよ。私に何か出来ることある?あなたは大切な存在ですよ。」と伝えることで自分を大切にする心を守ることができると学びました。ワークショップを通して私たちそれぞれに出来ることを学んだと同時に、自分自身もまた大切な存在であるとの思いを抱くことが出来る機会となりました。

 今回ワークショップを行ってくださったCAPは47都道府県すべてにあるそうです。今回参加することが出来なかった方も、お近くのCAPでワークショップ等を受けてみてはいかがでしょうか。

報告:玉置千鶴子(女性と男性が共に宣教を担うための地区連絡会議委員、水戸教会牧師)





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