関東教区第45回「社会活動協議会」が2015年9月13日(月)〜14日(火)、柏崎市シーユース雷音にて行われた。大雨により、水海道教会を始め多くの方々が被災されて居られることに心を痛め祈りつつ、まず小淵康而牧師による開会礼拝を守った。 引き続き、東京電力柏崎刈羽原子力発電所運転差し止め訴訟原告共同代表吉田隆介さんによる「脱原発―柏崎刈羽から私達の生き方を問う」との講演から聞いた。 まず建設に至るまでの経過に関して話はじめられた。広大な砂丘地帯が二束三文の価格で買収された後、原発建設の話が公表された。激しい反対運動が為されたが強引なやり方で建設が為された。1キロ以内に住民が居る等、「原発立地審査指針」に不適合の状態であるにもかかわらず無視されたとのこと。新規制基準からはいつの間にかそれが削除されている。国内の他の原発でも立地指針をクリアー出来ない所が多くあるとのこと。 その後、現在に至るまで様々な問題が起きている。維持管理の為の予算が膨らみ柏崎市の財政には大きな負担になっている。中越沖地震による施設の損傷、福島原発事故等により住民の不安は大きくなるばかりである。未曾有な現実を前に原発は放棄されるべきである。国がこの問題を直視するか否かにかかわらず現実の危機は確実に進んでいる。と結ばれた。 二日目の14日には現地を訪問した。発電所の周辺には厳重な鉄条網が施されたフェンス。触ると警告が発せられるとのこと。まるで基地の様だ。防波堤は隣接する村落のものよりも立派で高い。有事の余波は周辺村落に及ぶことは必至。発電所からの排水で海水の温暖化が進み、サメの出没等が多く、自然生態への影響が懸念されている。又日本海からの風が強く、有事の時には福島以上に長野、関東等周辺地方への影響は必至、事実長野県等から連帯の声が上がっているとのことである。 多くの人々を不安な生活に陥れてまで、原発の存続をするような傲慢な考えは打ち砕かれるべきものである。神様から託された私達の宣教の地を守らなければならないとの思いを新たにされた研修会でした。出席41名。 |
報告:本間一秀(宣教部委員会 社会担当、川口教会牧師) |