報告:水海道教会訪問記

 2015年9月14日(月)13時、関東教区秋山徹議長、熊江秀一副議長と共に、上尾合同教会より自動車で出発した。なお、飯塚拓也宣教部委員長とは、現地で集合する事になっている。

 白岡菖蒲ICから圏央道に入り、常総市水海道にある日本基督教団水海道教会へ向かった。利根川を越えて茨城県に入ると、低地や田圃が所々水没しているのを散見した。現在での圏央道終点となる境古河ICを降りて、国道354号線を東へ走る。常総市に入る鬼怒川の手前で、交通規制があり、一般車両は市内へ入ることが出来ない様に、迂回させられた。ほどなく地元車両が右折したのを見届けて、後を追うと、交通規制を迂回して鬼怒川を渡り、常総市市内へ入ることが出来た。
 決壊した鬼怒川の濁流をニュースのライブ映像で見ていたので、大きな水害を目の当たりにするだろう、と予想していたが、既に水が引いた市内の状況は想像したほどではなく少し拍子抜けした。しかし、水海道教会周辺の道路は、泥水が引いた後のうっすらと土をかぶった様な路面の状態だった。教会周辺の遊休地には、既に水害で出たと思われる大量の家具類が集積されていた。

 水海道教会に到着すると、玄関前には礼拝堂の床材(30p四方のカーペットだと、後になって理解した)が剥がされて積み上げられていた。というのは、教会周辺が地面から大人の腰の高さまで冠水し、幾分基礎が高く盛られていた礼拝堂でも、床板から30pまで冠水し、教会の家具類、ピアノとオルガンが水に浸かった。また、牧師館と教会付属の二葉幼稚園の仮設園舎にも被害が同様に及んでいる。また、幼稚園バス三台と教会公用車が水没し、使えなくなった。

 教会の玄関に入ると、山となった大量の支援物資が山となっていた。茨城地区の教会を中心としたボランティアの人たちが、山積みの支援物資を分類整理している。その手際の良さに感心した。水海道教会の加藤久幸牧師にお話を伺い、当時の状況から現在までの状況をお聞きした。その後、水海道教会ボランティアセンターの書記、若月師よりボランティアセンターの活動状況を伺うことが出来た。水海道教会ボランティアセンターは、昨日13日に立ち上げられ、本日14日より本格稼働している。既にボランティアを受け入れて活動を始めている。加藤牧師は、近隣周辺の住民20戸程に対して、「支援物資のお知らせ」を作成しボランティアセンターの設置を説明し、利用を促された。ライフラインは、電気、水道、ガス、ネット環境が利用できない状況です。栗原が持参したモバイルWiFiは圏外で利用できなかった。電話と携帯電話は通じているが、電話回線が飽和すると繋がりにくくなるそうだ。

 なお教会員宅の被害は、現在把握しているもので、つくば学園教会の教会員も含め4家族が浸水被害にあった。また幼稚園職員25名の内、半数の世帯家庭に被害があった。一家族よりボランティアの要請があった。幼稚園児宅は現在まだ把握しきれていない。

 水海道教会ボランティアセンター周辺の交通状況は、国道などの主要道路で一般車両進入の交通規制がとられているが、抜け道から進入可能です。なお、公共交通網は現在、止まっていて利用できません。

 本日の訪問により、関東教区4役と水海道教会ボランティアセンター側(長 福島純雄師、統括 飯塚拓也師、センター書記 若月健悟師)と情報交換と懇談をする事が出来ました。今後は、広くボランティアを呼びかけ、水害宅の家具の移動や清掃などの奉仕をお願いしていく方向で、関東教区では水海道教会ボランティアセンターと現在準備や調整を進めています。明日15日には、臨時の教区常任常置委員会を開催し、その後に皆さんには、公式なお願いをしていく事になると予想されます。
報告:栗原 清 (関東教区書記)


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